夕暮れタスク

俳句は日常

白靴

今週発表の俳句ポスト365の兼題は「白靴」

【白靴】 しろぐつ

夏用の装いに合わせた白い靴。メッシュ、白と淡色とのコンビ、ズック靴や、婦人用の素足に履くサンダル風など多種だが、雑踏の中で踏まれたり、汚されないかと気になるものでもある。

 わたしの俳句歳時記 - www.mysai.net -

今回はわりとイメージしやすいお題?と思いきや、そう簡単にはいかないのであります。

ファッションの流行が時代と共に変化するように、季語「白靴」の詠まれるシチュエーションも変化してきたと思われます。

現代だと、白い靴といえば真っ白なスニーカーなんかが浮かぶのですが、昔は男性が正装の時に履いた革やエナメル素材の靴のことだったようです。

今の時代に女性はともかく、男性が白い革もしくはエナメルの靴を履くというのはちょっと非日常的ですね。

ですから俳句のイメージもそういう非日常的なものになりました。

以下今回の投稿句です。

1.白靴の先は尖りて優男
2.丹念に白靴磨く夫妖し
3.白靴やトランペット吹きの汗の玉
4.ワイズ4Eの白靴求めたり
5.白靴に擦り寄る猫の声甘し
6.帰宅の途白靴の紐ややゆるり
7.白靴で語る愛やや嘘めきて
8.白靴の真白きことは儚くて
 
全部で8句投稿しましたが、この中で並選となったのが7番目の句。

白靴で語る愛やや嘘めきて

 私がイメージした白靴を履く男性というのは

「胡散臭い」

よってこのような句が生まれました。

 これがもしも白のスニーカーならば、「さわやか」となるのでしょうか。

 

それにしても、毎回「天・地」の句の「今回はそう来たか!」という「読めない発想」のすばらしさには感服いたします。

私もいつかそんな一句を作れたらと思うのです。

 

 

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短夜

昨日6月21日は夏至でした。

この日が一番昼が長い。すなわち夜は短い。

そこでこのような季語があります。

わたしの俳句歳時記 - www.mysai.net -

【短夜】 みじかよ

◇「明易し」(あけやすし) ◇「明早し」 ◇「明急ぐ」


春分の日を境に昼が長くなり、夏至には夜が最も短くなる。短い夜を指す言葉であるが、物理的な長短よりも明け易い夏の夜を惜しむ気持が込められた季語である

 こういう季語は大好き。

実はNHK俳句の先月の兼題にこの「短夜」がありまして、

ちょっと創作意欲をくすぐられたのでいろいろと考えていたのですが、結果投稿はできないままでした。漠然として見えるものがないので難しかった。でも何か作ってみたかった。以下駄句。

 

短夜や鳩の鳴かない鳩時計
短夜や集中治療室に在りて
短夜や遺言とだけ記し寝落ち
短夜のドライイースト計量す

 

いやあ・・・。って感じ。

何かあと少しで「短夜」の実態が掴めそうなんだけども。

 

そして昨夜作った短夜記念の句。 

短夜の80年代プレイリスト 
短夜のレコードに針落とす音
短夜や明日こそ会社辞めてやる 
短夜の中途覚醒まあよかろう
短夜や愛を語るに短すぎ 

 

今日からはだんだんと夜が長くなっていきます。

それではまた・・・。

 

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額の花

今週はようやく梅雨らしいお天気になりそうです。

といっても、梅雨が好きなわけではないんですけど・・・。(どちらかというと嫌い。)

そんな梅雨のうっとおしい気分を少しでも上げたいので、ブログのデザインを変えてみました。

季節に合わせて紫陽花の写真などをタイトルバーに載せて。

そこで本日の一句

雨の闇きらりと光る額の花

 季語は「額の花」です。歳時記でこの季語を目にした時はいったい何の花?と思ったのですが、簡単に言えば紫陽花の種類のひとつなのですね。

紫陽花にもいろんな品種がありますが、「額の花」は、いわゆるガクアジサイ

のことです。

http://sizen-tenpaku.com/topikkusu/ajisai/

皆さんも、ガクアジサイの花びらに見える部分が、萼(ガク)の変化したものであることはご存知のことと思います。それでガクアジサイというのかと思ったら、花の周りの装飾花の部分(花びらにみえる)が額縁に見えることから額アジサイというのだそうです。一般に見られる手まり状のアジサイは、このガクアジサイ(原種)を改良したもので、花すべてが装飾花となったものです。

 

丸い形になるアジサイと違って少し地味目な感じの花ですが、私はどちらかというとこっちの品種の方が好みです。

紫陽花よりも渋い感じがして、こちらで一句作ってみたいなと思いました。

花と雨というのは、普通はあまり相性の良い組み合わせではないと思うのですが、紫陽花の場合は別ですね。むしろ雨に映える花です。

額の花の姿は星のようにも見えて、闇の中できらりと光る美しさ。

みたいなことを言いたかったのですが、もうちょっとかな。

 

それから、最後にお知らせです。

このたび俳句を投稿する際のペンネーム、いわゆる俳号を変更しました。

これまではここのニックネームでもある「かじけ猫」でしたが、

今後は「結矢(ゆや)ゆよん」になります。

俳句ポスト365では、同じような俳号での混乱を避ける意味でも姓・名の俳号を推奨されていましたので私もそれに倣って名前を考えてみました。

この俳号の由来は、ピンと来る方は来ると思うのですが、中原中也の詩からです。

”ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

でございます。(笑) 

中原中也「サーカス」

 

 中也の感覚と俳句は結びつかないようにも思えるのですが、尊敬する詩人の代表作の印象的なフレーズを使わせていただくこととします。

 

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芒種

梅雨入りしてしまいましたが、今日は晴れていて暑い日となっています。

さて、恒例の(笑)俳句ポストの結果披露。誰も期待してないけども。

今回のお題は「芒種」ぼうしゅと読みます。

私も始めてこの言葉を知りました。

以下、引用。

芒種(二十四節気)〜日本の行事・暦

6月6日頃(2017年は6月5日)。
および夏至までの期間。
太陽黄径75度。
小満から数えて15日目頃。

芒(のぎ)のある穀物や稲や麦など穂の出る穀物の種をまく季節ということから、芒種と言われています(実際の種まきは、これよりも早い時季に行います)。

梅の実が青から黄色に変わり、百舌が鳴き始めます。かまきりや蛍が現れ始める頃でもあります。

次第に梅雨めいて、五月雨(さみだれ)の季節に入ります。

 

あ~、難しい。全くイメージ沸かない。

どうやってこんな季語使うんだ。

自分なりに描いたイメージとして。

・祭り

・神秘的なもの

・湿っぽい季節

・田んぼ

こんな感じ。

 

そして作ってみたのが以下のような句

 

  1.  微弱な電波受信してゐる芒種なり(何か妙な電波が飛んでる気がする)
  2. 水田に記号並びし芒種かな(田植えしたばかりの苗は記号みたいじゃないか)
  3. シリカゲル呟いている芒種かな(え~と。。。とりあえず乾燥剤欲しい)
  4. ずぶずぶと素足めり込む芒種かな(田植えするのに田んぼに入ったら・・・)
  5. 四分音符芒種の夜を飛び回り (あ~、なんか夜の水田で何か飛び回ってるよ)
 

とまあ、なんか不思議な感じの句ばかりになってしまいました。

今回はその中で一句だけ「並」選に。

堕天使のひゃらりと踊る芒種かな

これもねえ・・・ファンタジー系ですね。(笑)

なんとなくね、「ぼうしゅ」という読みの音から、ピナ・バウシュを連想したりしたのですよ。そこで踊りに持って行ってみましたが、もう一捻り欲しかったかな。

かろうじてこれだけ並にしてもらえましたが、まあどれも似たり寄ったりの出来ということでしょう。

また次がんばろうっと。

 

ところで、最近ぽつぽつと☆や読書登録していただけることがあって、

本当にありがたいです。

これからも細々やっていきますのでよろしくお願いします。

 

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「青芝」結果

まつやま俳句ポスト、兼題「青芝」の結果が出ました。

 今回は全部で四句投稿しました。

  • 青芝やすべるねころぶ空を見る
  • 青芝を行く無重力の足取りで
  • 青芝にぽつり真白きスニーカー
  • 青芝の青あと少し生きてみる
で、なんと一句が「人」選に!!

青芝の青あと少し生きてみる

青芝の結果発表|俳句ポスト365

なんとか「並」から第2段階の「人」に。

これは嬉しい。

 

 

締め切り時に書いた記事がこちらですが、 

youtsuru.hatenablog.com

 

 この頃、ちょっと絶望感すら味わうような出来事がありまして。

それは今もじわじわと進行中なのですが、それでもまあまだ死ぬようなことでもないやという境地に落ち着いているような状態です。

青芝の「青」を見た時、「まだ生きていられるかもね。」と感じるのではないか。

そんな思いで作ったこの句。

俳句ってやっぱり小手先では作れないんだよなあと実感した次第です。

 

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